読書

『私が日本に住み続ける15の理由』まとめ 後編

私が日本に住み続ける15の理由

こちらは、後半になります。

まだ前半を読まれていない方は、

こちらを先にお読みください。

世界が憧れる歴史的な遺産があるから

金閣寺

古代アジアが残る唯一の国

金閣寺、銀閣寺、清水寺など古いお寺には
連日多くの外国人が見学におとづれています。

このように京都の人気が高い理由の一つは
狭いエリアに観光スポットが多数集積している点です。

一方他のアジアの国々を見ていると、
日本ほど長い歴史を持つ国はありません。

中国は長い歴史が確認されていますが、
残念なことに王朝が変わるたびに

前王の文化や建物は、
ことごとく破壊されてしまいました。

よって京都のように、
簡単に訪れることのできる歴史遺産は少ないのです。

アメリカ人は寺社に何を感じるか

アメリカは建国から240年程度しか立っておらず、
長い歴史がありません。

摩天楼のような高層ビルはあっても、
古い建物は多くないです。

だからこそ日本の古い神社仏閣に
魅力を感じるのではないでしょうか。

山中に立つ趣のある寺や、
街中に設置された大きな鳥居に、

神秘的な「何か」を感じて
魅了されるのは間違いありません。

天皇を中心とした国体があるから

皇居

社会に秩序をもたらす天皇

日本人が幸せだといえる最大の理由、
それは日本に天皇が存在するという事実かもしれません。

天皇が変わっても国体は変わらない。

日本の中心として歴代天皇が
君臨してきた歴史、文化、伝統

そうしたことをすべて統合したものが、
国体なのです。

日本の国体のスケールは類を見ません。

長大な歴史と万世一系の天皇が君臨している国は、
世界を見渡してもこの日本だけです。

マッカーサーを感動させた天皇

マッカーサーも終戦後は、天皇は独裁者であり、
処刑すべきだと考えていました。

しかし、昭和天皇から面会の申し出があり、
実際に対面すると、

すぐにその考えを改めたと言います。

昭和天皇は命乞いをするどころか、
ただ日本国民の衣食住の保障だけを求めたからです。

マッカーサーはその姿に感銘を受けました。

天皇は独裁者などではなく、
日本を安定的に統治するのに必要な存在だと確信しました。

だから天皇の処刑に反対するようになったのです。

アメリカ人が感動した天皇のお心

1975年昭和天皇による初の訪米がなされました。

天皇に対する当時のアメリカ国民の感情は、
決して良いとはいえませんでした。

終戦から30年経っても、
アメリカ人の多くが真珠湾攻撃を忘れておらず、

天皇の戦争責任を問う声も、
まだ聞かれました。

そんな中、アメリカを訪問された昭和天皇は、
ホワイトハウスで以下のようなお言葉を述べられました。

「(中略)・・・私が深く悲しみとする、あの不幸な戦争の直後、貴国が、我が国の再建のために温かい好意と援助の手をさし延べられたことに対し、貴国民に直接感謝の言葉を申し述べることでありました。・・(中略)・・たとえ時代は移り変ろうとも、この貴国民の寛容と善意とは、日本国民の間に、永く語り継がれて行くものと信じます。

かつての敵国の元首が初の訪米で何を語るのか、
注目のなかで発せられたのは、

意外にもアメリカ国民への感謝でした。

するとその後天皇の訪米に否定的だった
マスコミも好意的な報道姿勢に変わりました。

「ニューヨークタイムズ」紙は社説で

30年前の仇敵、勝者と敗者は今日、
政治、経済上のパートナーとなった。

とまで書き、

このご訪問を温かく報じました。

天皇の大御心は、
戦争という悲惨な過去を超越したのです。

日本人が世界一の道徳心を持っているから

道徳とハート

外国人頭取が震災で下した英断

東日本大震災が発生した当時、
アメリカ人の知人は東京スター銀行の頭取を務めていました。

2011年東京スター銀行が仙台に支店を
作ってまもないころ、

この支店は津波で流されてしまいました。

被災者の中には、当然東京スター銀行に
預金している人もいる。

ということはお金を下ろせなくて
困っている人がいるはず。

その人のことを慮り、

たとえ通帳やカード印鑑がなくても
10万円までは下ろせるようにしました。

彼は10万円を騙し取るような日本人は
いないだろうと確信していました。

震災直後の日本人は暴動や略奪など皆無。
そしてみな黙って耐えていました。

この決断により、受け取った10万円で
被災者は洋服や食糧などをかうことができました。

ケントさん
ケントさん
「私は、担当者に震災の時は素晴らしい決断をされましたね。ところで結局、嘘をつかれ10万円を騙し取られいくら損をしたのですか?」

と尋ねました。すると、

東京スター銀行頭取
東京スター銀行頭取
「いや、損どころか、そんな状況のなかで、10万円を引き出すことをできた人は、この銀行にとって不動のお客さんになりました。こんなに安い宣伝費はありませんよ」

頭取が決断できたのは、日本人の素晴らしい国民性、
すなわち道徳心が背景にあってのことでした。

子供が一人で電車に乗れるほど治安が良いから

子供と電車

巨大台風に襲われた成田空港で

2019年9月9日、
台風15号が関東に上陸しました。

この台風により、成田国際空港では
約1万7000人の利用者が足止めされ、

空港内で一晩過ごした人も多かったようです。

そんな中、丁寧に対応する空港職員。
お互いに声を掛け合う利用客。

みんなこの状況を受け入れ、
ある種の一体感がありました。

東日本大震災のときと同様、空港で足止めされていても、
みんな協力し、ジッと耐えたのです。

いつだって日本人のモラルは素晴らしい、
そう強調したいと思います。

子供が一人で電車に乗れる不思議

アメリカでは子供の安全を確保するために、
小、中学生が一人で公共交通機関を利用することはありません。

誘拐、強盗が多発しているからです。

通常はスクールバスで学校に通います。

そして日が暮れてからは、
子供が自転車で出かけることを禁止しています。

子供が一人で出かけられるような
社会は天国のように素晴らしい。

そのことを日本人は私たち
外国人の話から実感してください。

宗教のしがらみがないから

教会

日本が世界をリードしていく必然

世界を見渡せば、
西洋諸国と中東諸国がいがみ合っています。

一方はキリスト教国家やユダヤ教国家で、
他方はイスラム教国家。

つまり、宗教という対立点があるのです。

ここで日本の出番です。

日本の外交には宗教的なしがらみは一切ありません。

そんな日本は西洋諸国と中東諸国の
仲介役として活躍できるはず。

そうすれば日本の国際的地位は
ますます向上するでしょう。

ノーベル経済学賞受賞者の金言

八百万の神の日本では、
個ではなく和を重視します。

日本は、調和を大事にしてきました。

そのあたりが、縄文の時代から連綿と続いている
日本の特殊な文化的な面、

それが歴史的につながりを
もって維持されていました。

このように和を重じてきた日本だからこそ、

キリスト教徒もイスラム教徒もあるいは、
仏教徒も無神論者も仲良く共存できるのではないでしょうか。

バラエティに富む安心の住環境があるから

炬燵とみかん

世界の人が欲しがるこたつ

和室といえば、やはりコタツです。

欧米のように部屋全体を暖めなくても、
コタツを設置すればそれはもう暖かくて快適。

テレビを見ながらみかんを頬張れば
とても幸せな気分になります。

日本で生活していてコタツにハマった外国人は多く、
海外でも日本から取り寄せて使っている人がいるほど。

実際アメリカのアマゾンで「Kotatsu」と検索すると
多数ヒットし、ごっそりレビューがついています。

水道水を飲める国は世界で九ヵ国

2011年のデータでは、
水道の普及率は97.5%

つまり日本に済むほぼすべての人に
水道水が届いているということです。

日本は水資源にも恵まれています。
水はどの国にとっても貴重であり、

中国などでは、水不足が深刻になり、
政府も頭を悩ませています。

水源地がふんだんにあり、
自宅の水道からも飲み水が出る。

国民の大半が水に困ることがない。

そんな環境が整っているのも、
日本が魅力的な国がある一つの要素です。

感想

ケントさんの本を読むのは3冊目になります。

アメリカは日本の文化と
真逆と言っていいほど違うものですが、

ここまで日本を好きになってもらえるのは、
歴史の深さ、先人たちの努力、

そして日本人の親切さがあるからだと思います。

アメリカ人だからこそ分かる日本のよさ、
悪さをこの本で知ることができます。

ラグビーワールドカップや、
台風など最近の話も盛り込まれているのが

とても面白く勉強になりました。

僕を含め若い人は、海外に憧れやすいですが、
まず国内の良さを知るべきだと思いました。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。