小説

夏の騎士 感想

著:百田尚樹 夏の騎士よみました。

冒頭

勇気それは人生を切り拓く剣だ。
ぼくが勇気を手にしたのは昭和の最後の夏だ。あれから三十一年の歳月が流れた。平成は過ぎ去り令和となり、十二歳の少年は四十三歳の中年になった。
今もどうにか人生の荒波を渡っていけているのは、ほんのわずかに持ち合わせた勇気のおかげかもしれない。

主人公である遠藤宏志、肥満体だがひ弱の木島陽介、吃音症話すたびにどもってしまう高頭健太がお互いの友情を誓い合うため、円卓の騎士の参考に騎士団を結成する。

クラスメイトにからかわれながらも、三人は騎士団として友情を深めていく。

私は、この本を読む前、百田さんのカエルの楽園、幸福な生活、フォルトゥナの瞳を読んでいたので、悲しく泣ける終わり方が最後に来るのかと身構えていました。

しかし読み終えてみたらまさかのハッピーエンド、そして百田さんらしい最後のオチでした。
百田版「スタンド・バイ・ミー」とは確かにいい表現だと思います。

オチは百田さんらしいとはいえ、内容はいままでとはまた違った内容なので、作者の隠して読んだら誰の小説か当てることはできないと思います。(笑)

小学生の友情、勇気などは大人になるにつれ忘れてしまうのでとてもなつかしく、どこかうらやましくなりますね。

個人的名言

人は本気になったとき、わざわざそれを口にしない。

壬生さんに勉強を教えてもらったあと、騎士団の三人が本気で勉強を取り組もうとした場面です。
強い人は強さを自慢しないように強くなろうと変わった瞬間の主人公の心情です。

俺は、二一一点という点数に誇りを持っているんや。これは俺の努力の証なんやから。

模試の結果が返ってきた後の陽介のセリフですね。たしかに模試を受けた人の中では一番低い点数ですが、いままでと比べてかなり、点数があがっています。自分の努力に誇りをもっているところがかっこいいです。